ワセカープ(早稲田大学カープ)によるアカデミック講座

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~SDGsについて学ぼう~目標1「貧困をなくそう」

持続可能な開発目標(SDGs)の詳細 

こんにちは、ワセカープです😊

今日は、SDGsの目標1「貧困をなくそう」についてまとめたいと思います。

 

・現状
世界における貧困状況は改善してきており、全世界で極度の貧困の中で暮らす人の数は、1990年の19億人から、2015年の8億3600万人へと半分以下に減少しました。

しかし、この数はまだまだ少ないとは言えず、全世界の人口の約10人に1人が未だ極度の貧困の中で暮らしていることになります。

極度の貧困状態とは、1日1.25未満で暮らす人々のことを指します。
南アジアやサハラ以南アフリカを中心に、現在でも十分な食料やきれいな飲み水、衛生施設を利用できない人々が多くいます。

(出典:目標1: 貧困をなくそう | 国連開発計画(UNDP)

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・目標
SDGsが掲げる大きな目標の一つが、極度の貧困の中で暮らす人々、つまり、1日1.25ドル未満で暮らす人々をなくすことです。


日本には、極度の貧困の中で暮らす人はそれほど多くないかもしれません。

しかし、日本政府の定める貧困層に該当する人はたくさんいます。

ちなみに、日本では、相対的貧困率の算出方法によって相対的貧困率が割り出されています。

2015年時点では、可処分所得(収入などから税金や社会保障費などを引いた金額)が122万円未満の世帯が相対的貧困層となり、日本では約16%の人が相対的貧困層に当たるといわれています。

SDGsのターゲットの中にも

各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。

とあるように、一国の中における貧富の差を縮めることも大変重要です。

貧困の問題を遠い世界のこととしてとらえるのではなく、自分の身近にある問題として向き合うことが大切ですね。

 ちなみに、日本の場合は、ひとり親家庭における相対的貧困率が圧倒的に高くなっています。

(下図参照、出典:図表2-1-18 世帯構造別 相対的貧困率の推移|平成29年版厚生労働白書 -社会保障と経済成長-|厚生労働省

 

図表2-1-18 世帯構造別 相対的貧困率の推移

 

・取り組み

今回は、日本での取り組みを紹介したいと思います。

奈良県特定非営利活動法人のおてらおやつクラブでは、お寺にお供えされた食べ物を、経済的に困難な状況にある家庭の子どもにおすそわけするという活動をしているそうです。

2014年に活動を開始し、今までで約1000寺院が参加、9000人以上の子どもがおやつを受け取ることができるほど、その活動は広がっています。

(出典:SDGs|目標1 貧困をなくそう|○○人に1人が貧困

 

・まとめ

貧困は、生活の基本となる食糧の確保や衛生管理、教育を受ける機会や労働の問題などに直結します。

1日に1.25ドル未満で暮らしている人がこんなにたくさんいることを知って、自分たちが今置かれている環境が恵まれたものであることを改めて感じました😌

自分たちにできることから始めていきたいですね。