~SDGsについて学ぼう~目標8「働きがいも経済成長も」
こんにちは、ワセカープです!!
今回はSDGsコーナー第8弾です😊
今回は、目標8「働きがいも経済成長も」についてまとめていこうと思います!!
・全世界の現状
2008年から2009年にかけての経済危機の影響が長引く中、極度の貧困の下で暮らす労働者の数は過去25年の間で劇的に減少しました。
開発途上国では、中間層が雇用全体の34%以上を占めるようになりましたが、この割合は1991年から2015年までの間に、ほぼ3倍に増えています。
しかし、世界の経済が回復を続ける中、成長の減速や格差の拡大が見られ、雇用は労働力人口の成長に見合うペースで増加していません。
国際労働機関(ILO)によると、2015年の失業者は2億400万人を超えています。
(出典:目標8: 働きがいも経済成長も | 国連開発計画(UNDP))
以下に示すのが、全世界の現状として把握されているデータになります。
★経済は緩やかに回復してきたが、若年層の失業は高いレベルに留まっており雇用の質にも懸念がある。
若年層の労働市場への参入は過去 20 年間で急激に減少し、教育以外の理由で多くの若い女性・男性が就業していない。
・ 1997 年から 2017 年までの間に若年層の人口は 1 億 3900 万人増加した。一方、若年労働者は 3500 万人減少した。
この動向は、世界の労働力人口全体に占める若者の割合が 21.7 パーセントから 15.5 パーセントに減少したことにも表れている。
・ 若者の労働力率は過去 20 年で 55.0 パーセントから 45.7 パーセントまでに低下した。
・ 2017 年には世界で推定 7090 万人の若者が失業している。
・ 2017 年の世界の若年失業率は平均 13.1 パーセント、この中でアラブ諸国が最も高く30 パーセントとなっている。
・ OECD 諸国全体で、失業中の若者のうち 18 パーセント近くは、1 年以上職に就いていない。
・ 最新のデータによれば、働く若者の 76.7 パーセントが非公式経済で就労している。これに対しより年長の年齢層では非公式経済の仕事は 57.9 パーセントである。
・ 若者のニート率とは「就労、就学、訓練受講中でない」若者の割合である。
世界のニート率は 21.8 パーセント、うち 76.9 パーセントが女性である。
・ 2017 年、新興国・途上国の若年労働者の 16.7 パーセントは、極度な貧困ラインである1 日 1.90 ドル未満で暮らしている。
・ 国際移民の大部分は若者で、約 70 パーセントが 30 歳未満である。
・今後 2030 年までの間に、15~29 歳の若年労働者 2560 万人が労働市場に参入し、仕事を必要とする。若者労働力のこの増加はほとんどすべてアフリカで発生する。
・ 2030 年までには、15~24 歳の若年労働力の 77.0 パーセントは、アフリカ、アジア、太平洋地域の途上国の若者となる。
(出典:マニラ日記(32)ハッピー・ランド訪問Ⅴ〜スモーキー・マウンテン - 片柳神父のブログ「道の途中で」)
・目標
持続可能な開発目標(SDGs)は、生産性の向上と技術革新により、持続的な経済成長を促進することを狙いとしています。
これを達成するためには、起業と雇用創出を促す政策の推進だけでなく、強制労働や奴隷制、人身取引を根絶するための効果的な措置を取ることも重要です。
こうしたターゲットに留意しつつ、2030年までにすべての女性と男性の完全かつ生産的な雇用とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を達成することを目標としています。
目標8に対して定められているターゲットの詳細は以下のサイトで確認してみてください。
SDGs(持続可能な開発目標)17の目標&169ターゲット個別解説 | 一般社団法人イマココラボ
・先進国(*今回はデータに基づきOECD加盟国とする)とアフリカ
ここまで、SDGsの目標8に対する説明と現状、その目標を説明しました。
では、実際にこの目標8の進捗状況はどのようになっているのか考えていきたいと思います。
今回は、世界的な進捗度の差をわかりやすく実感していただくため、先進国とアフリカのデータを引用させていただきます。
では、以下の写真を見てください。
(引用元:https://sdgindex.org/reports/sustainable-development-report-2019/)
*この表では緑が達成で、赤に行くほど未達成を意味します。
この表から、多くの先進国が基準を満たしつつあるが、どの国も基準をクリアできていないということがわかると思います。
これは、一定規模の経済基盤があり、インフラ等も整備されている先進国においても達成するのが難しいということを示していると考察することができます。
先進国においても達成する国が現れていない中で、アフリカの現状はどうなっているかというと、以下の写真の通り、進捗度に歴然とした差があります。
(引用元:https://sdgindex.org/reports/sustainable-development-report-2019/)
日本のような先進国に分類される国で生活していると身近に感じづらい内容ですが、世界的な経済問題の深刻さがこのデータを通して理解できるのではないでしょうか。
世界的な進捗状況や問題を少しでも理解していただけたでしょうか。
以下は、その内容を踏まえたうえで、先進国における日本の立ち位置を探っていきたいと思います。
・先進国(*同上)の中の日本
まず、先程の写真を利用して、日本の状況を改めて確認したいと思います。
(引用元:https://sdgindex.org/reports/sustainable-development-report-2019/)
この写真から読み取ることができるように、日本の先進国における位置は黄色で示された最上位グループにいることがわかると思います。
では、先進国間において最上位グループに位置する日本ですが、世界からどのような評価を受けているのか詳細に調べてみようと思います。
(引用元:https://sdgindex.org/reports/sustainable-development-report-2019/)
これは、日本に注目したデータになります。
評価の詳細を見ると
➀国民に対する雇用率=76.9%
②国民に占めるニートの割合=9.8%
という数値例が示されており、どちらも基準値を満たしているということです。
しかし、まだ一部基準値を超えていない項目があるため、目標8を達成したという評価を受けられていません。
日本においても継続的な努力が求められているということになります。
・取り組み、まとめ
上記のデータから、世界の現状がどれだけ深刻であるかを実感していただけたと思います。
実際に行われている取り組みとして、安定した労働の機会や、収入を得る機会を作るため、「働き方改革」はその顕著なものと言えます。
働き方改革では、
労働機会や収入は、同一労働同一賃金など非正規雇用の処遇改善により実現を目指しており、長時間労働の是正や柔軟な働き方がしやすい環境の整備などにより仕事とプライベートの両立などもはかろうとしています。
また、性別による不当な扱いを是正するため女性の活躍推進として女性活躍情報の「見える化」の徹底・活用の促進や経済分野における女性リーダーの育成なども積極的に行われています。
出典:首相官邸公式サイト)
まずは、「働き方改革」から取り組んでいきましょう!
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では、また!!