早稲田大学CARP(ワセカープ)によるアカデミック講座

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~SDGsについて学ぼう~目標11「住み続けられるまちづくりを」

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今回はアジェンダ11「住み続けられるまちづくりを」についてみていきましょう!!

 

原題は”Sustainable cities and communities”。

直訳すると「持続可能な都市と地域共同体」です。

つまり、都市空間や、地域共同体をいつまでも発展できるようしていこう、ということがポイントになります。

 

実は現在、世界人類の半分以上が都市に住んでいます。2030年には、概算で世界人口の6割が都市に居住する計算もあります。

ちなみに、日本の都市人口の割合は92%⁉。かなり高い数字ですね。

 

世界では、近年途上国の経済成長に伴い、急激な都市化が進んでいます。それに伴い、スラム街など、貧困層が住む都市の問題は深刻です。

日本国内では、近年の過度な大都市集中が、地方衰退と少子高齢化の原因にもなっています。

 

都市空間の構築、都市の在り方を考えることは、持続可能な開発の達成に不可欠になっているのです。

 

国連は、持続可能な都市空間の創造に向けて、具体的には公共交通機関への投資、緑の公共スペースの確保、住民参加型の都市計画や都市管理、などを解決策として提示しています。

 

ターゲット

では、アジェンダ11のターゲットを詳しく見ていきましょう。

 

11.1  2030年までに、すべての人々の、適切、安全かつ安価な住宅および基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する。

11.2       2030年までに、脆弱な立場にある人々、女性、子ども、障害者、および高齢者のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、すべての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する。

11.3       2030年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を促進し、すべての国々の参加型、包摂的かつ持続可能な人間居住計画・管理の能力を強化する。

11.4       世界の文化遺産および自然遺産保全・開発制限取り組みを強化する。

11.5       2030年までに、貧困層および脆弱な立場にある人々の保護に重点を置き、水害などの災害による死者や被災者数を大幅に削減し、国内総生産比で直接的経済損失を大幅に減らす。

11.6       2030年までに、大気質、自治体などによる廃棄物管理への特別な配慮などを通じて、都市部の一人当たり環境影響を軽減する。

11.7       2030年までに、女性・子ども、高齢者および障害者を含め、人々に安全で包摂的かつ利用が容易な緑地や公共スペースへの普遍的アクセスを提供する。

 

11.a       各国・地球規模の開発計画の強化を通じて、経済、社会、環境面における都市部、都市周辺部、および農村部間の良好なつながりを支援する。

11.b       2020年までに、包含、資源効率、気候変動の緩和と適応、災害に対するレジリエンスを目指す総合的政策および計画を導入・実施した都市および人間居住地の件数を大幅に増加させ、仙台防災枠組2015-2030に沿って、あらゆるレベルでの総合的な災害リスク管理の策定と実施を行う。

11.c       財政および技術的支援などを通じて、後発開発途上国における現地の資材を用いた、持続可能かつレジリエントな建造物の整備を支援する。

(出典:国連開発センター公式サイト)

 

ターゲットには、都市に対する論点がざっくり分けて3つあるのがわかります。

一つ目に、都市の貧困の改善、二つ目に都市の環境問題(公害)の解決、三つ目に都市の災害対策、です。

 

現状:都市一極集中の問題点

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出典:国連広報センター

都市に人々は集中する理由として挙げられるのは、都市には「ヒト・モノ・カネ」が集中していて、豊かな雇用と収入、効率的なサービス、便利な生活が確保できるからです。

ただ、過密化が進むと、汚染やゴミ処理などの環境問題、格差や犯罪率の増加、待機児童といった社会問題、通勤通学の負担や緑の不足によるストレス、災害時のリスクなど、都市特有の問題が数多く生じます。

特に発展途上国では、必ずといっていいほど、都市のスラム化による劣悪な生活環境が問題になっています。事実、途上国の都市人口の30%がスラム街に居住していると推計されており、特にサハラ以南のアフリカでは都市人口の55%、8.8億人がスラム居住しています。

 

また日本では、特に東京への一極集中が大きな問題になっています。

東京は政治・経済の中枢機能が集中し、国税収入の4割を占めています。

明治維新以降、特に戦後において、東京が日本を引っ張ってきた歴史的経緯もあり、東京の発展が日本の発展となっている反面、極度の過密化が生産性の低下を生み、出生率も地方に比べ低水準になってしまっています。

一方で、残された地方は企業・人材の流出が進み、活力を失いつつあります。

そういった都市・地方問題が、日本の超少子高齢化問題を引き起こしている背景もあるのです。

 

解決のカギ

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引用:https://fledge.jp/article/chihousousei-kigyo

では、それらの問題を解決するカギはどこにあるのでしょうか??

 

・インフラ基盤の構築

開発途上国のスラム街を改善するためには、インフラの整備と安価なアクセスが必要になります。

子どもや高齢者、女性のニーズに対応した公共交通機関を充実させたり、低所得者向けの清潔な住居の整備などが必要です。

また、衛生管理の観点からも廃棄物の処理が重要になります。

 

・私たち一人ひとりがまちづくりに関わろう!!

住み続ける街やコミュニティを作るためには、自治体だけでなく、地域の企業や地域コミュニティが自主的にまちづくりに関わることが必要になります。

その地域に住む当事者が、どのような地域に住みたいのか、考え、実行していかない限り、地域の問題が改善されることは難しいでしょう。

特に、過度な東京一極集中を是正し、地方を活性化していくためには、それぞれの地域の人々が自らの知恵を使って、地域やコミュニティをよくしていくことが重要になります。

それが日本全体の活性化につながるといっても、過言ではないでしょう。

 

今回も、最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

以下に参考文献リストを載せましたので、さらに知りたい方は是非チェックしてみてください!!

 

ではまた!!

 

参考文献

国連開発計画センターサイト英語版:https://www.undp.org/content/undp/en/home/sustainable-development-goals/goal-11-sustainable-cities-and-communities.html

SDGsナビ:https://www.youtube.com/watch?v=SmU2A0Gp75Y

gooddo:https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/sustainable_cities_sdgs/